ひとりの現代美術家の作品を追い続けるのはけっこう難しい。さらに海外での活動が本格的になるとほとんどわからなかった。美術雑誌を読んでもぜんぜんわからない。だって作品を見ることができないんだもの。雑誌の写真で見た気になっても現代美術だと相当に読めない。写真数枚ではわからないのだ。
しかし、こうしてウェブで作家自身が語ってくれる場所があるとそれはまったく別の力を持つ。椿昇さんのサイトを見て、その活動が世界中であるのがわかる。そしてそこでそれをした理由についてまでは書かれていないにしても、本人の言葉を元に何がしたかったのか、何が表現されたのかがわかる。もしかしたら現代美術を補完するのはウェブかもしれない。
たとえば日本にあるポイントのひとつをクリックすると水戸芸術館での展示。赤い背景の国連風のシンボル。そしてストレートに作者自身のコメントがある。美術雑誌よりよっぽど信憑性が高い。
多分、これからウェブと作家はもっと近づいていくんだろうなと思う。デザイナーもまた同じように作家性を強め、ウェブを活用していくんだろうなと思う。マスメディアは一番ではないでしょ。


