オバマ次期大統領を選出したアメリカを理解するための本「われらが歌う時」
2008年11月18日 17:55
オバマ次期大統領と、その人を今選んだアメリカという国を理解するのはとても難しいし、アメリカの現代史を丁寧に学んだところで理解には至れそうもない。リチャード・パワーズの「われらが歌う時」はそれが理解できるようになる稀有な本だ。この本、今読むべきだと思う。アメリカって今でも何かというと人種記入欄があるそうです。国籍ではなく。
オバマ氏とは違うけれど、亡命ユダヤ人の父と黒人の母を持つ、音楽に長けた兄弟を中心にした物語。才能をどこまでも延ばすことで黒人(一滴でも黒い血が混ざっていれば黒人、という考え方は今なおアメリカでは普通)であることを超えることができる、という考え方で育てられた子どもたちがやがてそれを実現し、白人も黒人もアジア人もユダヤ人もなく、人類があるだけだということに気づくという話。もちろん今のアメリカはそんなことに気づいているわけではなく、相変わらずだとは思うけれど、オバマ氏を選出できるまでには育った。
デザインの話じゃないって? そんなこと言うよりもこの本読むことをお勧めします。読むのはけっこう大変ですが、今までのパワーズの本に比べたらずっとわかりやすいこと請け合います。
