「あなたの空に月はいくつ浮かんでますか?」読みかけで言うのもなんですが、このキャッチコピーなかなか見事だと思います。この小説の肝心なところをおさえつつ、中身は教えていないというか。
ちょっと驚いているんだけれど、昨今巷で流行っているとも言える「オルタネート・リアリティ(もうひとつの現実)」というスタイルの物語展開だ。過去にズレがあると未来は姿を変える。クレオパトラの鼻が低かったら云々…世界は簡単に変わる(かもしれない)。
「ターミネーター」がまさにそういう物語。ちょっと前だったら「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(懐かしい!)。「ターミネーター4」は多分この嵐みたいな話だろうし、FOXのテレビシリーズ「フリンジ」もシーズン1をオルタネート・リアリティで締めくくった。
実はサブプライムローンって問題になるってわかってたよね?…という時代だからなのかもしれない。もうああしていたら…ということの連鎖。
新潮社のサイトではジョージ・オーウェルの「1984」がこの本のヒントであったことは明かされている。「こうなるかもしれない未来の話」ではなく「そうでなかった過去の話」として。


