パリに行ったことがあればその魅力について語るまでもないだろうけれど、あの街は他の街にはない魅力がある。ヘミングウェイもそう考えていたことが「移動祝祭日」という本でわかる。新潮文庫で久々の復刊。しかも新訳。
冒頭、本文よりも前にこのページがある。「もし幸運にも、若者の頃、パリで暮らすことができたなら、その後の人生をどこですごそうとも、パリはついてくる。パリは移動祝祭日だからだ。」
この言葉を私が初めて聞いたのはエルメスジャポンの前の社長で、今はエルメスインターナショナルの役員である斉藤峰明さんのあるパーティでのスピーチ。メディア関係者ばかりの席でその年のエルメスのテーマ「パリの空気」を説明する中で引用されたものだった。
斉藤さん自身、19歳で単身パリに渡り、それから長い年月をパリで過ごした人だけにこの引用もその時の話も印象深かった。実際、この時のスピーチは雑誌の編集者の間で語りぐさになっている、熱のこもったものだった。
私は業務で1ヶ月というのが最長だけれど、それでもあの街のとんでもない魅力のはしっこくらいは知っている。確かにその時からパリは自分からけして離れることはないように思う。



コメント (1)
エルメスのスカーフを1997年冬にパリの日本レストラン田川で預けると盗まれました。香水柄のものでした。残念です。
後でお店に電話をかけると無いとのことで、その後すぐ当時のタニタフランスの菊地康夫
さんから自宅に電話があり、弁償しますと言われたのです。
変でしょ。
2009年9月 4日 05:51 | このコメントの固定リンク | ▲