ポール・ランドさん、「デザインは関係である。」ってどういう意味ですか?
2008年09月12日 17:05
ポール・ランドは企業にとってデザインがいかに大事なものかを教え、実践してきた人だ。IBM、UPS、ABC…アメリカの大企業でランドのデザインを数十年にわたって使い続けているところは実に多い。「ポール・ランド、デザインの授業」はそのランドのデザインの授業を収めた本だ。対話形式で軽く読めるので、これはデザインに興味のある人ならぜひ読んでほしい。
デザインに対するランドの考え方がわかりやすい言葉で書かれている。そしてデザインに関わるものにとっては身の引き締まる言葉も多い。ちょっと挙げてみると…
「すべてのものがデザインだ。」…確かに人間が関わったものは必ず何かの意図によってデザインが施されてしまう。四角い布であればいいだけのハンカチだってそれぞれにデザインされてしまう。
「デザインとは関係である。形と中身の関係だ。」…本の中でランド自身も人体を例に挙げているので、私も体で説明することにしよう。人間の腕は上腕の長さと前腕の長さがほぼ同じになっている。そうでないと力を入れる時に無駄が多い。長さが同じであることで効率的な動きができる。長さが違う生物は違う方が便利な何かがそこにある。こうした関係性が至るところにあって、それで全体が作られる。デザインはこうでなければいけない。
そして、これは私もよく使う言葉かもしれない。
「自分の手を使うことが重要だ。」…コンピューターで作業する現代でも、自分の手を使って作業すること、自分の手で触れてみることがいいものつくりの基本。
ところで、「デザイン」という言葉を「仕事」と置き換えてもほとんど通じそうですね。
