モンスーンの季節を迎えてのお祝いにヘンナという染料で手を飾る女性たち。インド、パンジャーブ地方のアムリトサルという街で撮影されたものです。似ているようで、それぞれに違う柄です。数日間はこのままの模様が残り、やがて薄れていくんだそうです。
古くからインドを中心に広く使われている天然素材の染料で、やがて消えていくというのもタトゥーにはない不思議さがあります。こうしてみんなでやっている姿を見ると伝統を感じます。
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モンスーンの季節を迎えてのお祝いにヘンナという染料で手を飾る女性たち。インド、パンジャーブ地方のアムリトサルという街で撮影されたものです。似ているようで、それぞれに違う柄です。数日間はこのままの模様が残り、やがて薄れていくんだそうです。
古くからインドを中心に広く使われている天然素材の染料で、やがて消えていくというのもタトゥーにはない不思議さがあります。こうしてみんなでやっている姿を見ると伝統を感じます。
右が1859年から作り続けられているトーネットの曲木の椅子「No.14」。そして左が無印良品から登場した「No.14」。シルエットはしっかり踏襲しつつ、今の技術にあわせた変化があります。さらに座面はトーネットのものが籐を編んだものなのに対し、無印のものは板座と樹脂製の網座。作っているのはこちらもトーネット。150年の伝統を無印良品に組み込んでできあがった椅子です。
» MUJI manufactured by THONET|無印良品
なかなかいいことしますね。トーネットの創始者ミヒャエル・トーネットは1849年に椅子を作り始め、10年をかけてマスプロダクションが可能なこの「No.14」を生み出し、今日まで続くインテリアメーカーになったそうです。「多くの人に良質の椅子を」というのがトーネットの理念だそうです。この心がけもまた無印良品に通じるものを感じます。
» THONET
東京ミッドタウンのとらやは入り口に長い暖簾が下がっているのがとても印象的で毎度くぐるのが嬉しい。この奥の一角は企画展示がおこなわれている。今はこの暖簾の続きのようでいて、しかも華やか。「日本の染め色展」と称して、京都の染司よしおかの吉岡幸雄氏の手による伝統の染めがもうひとつの暖簾のように下がっている。
» 染司よしおか
パンフレットの解説と目の前の反物と素材を見比べるようにして歩く。釉薬が灰ひとつで色が変わるように、染色もまたミョウバンを使ったり灰を使ったり、さらには別の素材でもう一度染めたりすることによって色がまったく変わる。自然の深さを知るようで、小さな展示ながら面白いものでした。こちらは5月31日まで。桜の咲いているうちにニコラのライトアップ「SAKURA STORY」とあわせて見に行くのがいいかも。
中村又五郎さんが亡くなった。とても悲しい。もちろんもう舞台に立つことはないだろうと、だいぶ前にご家族の方から伺っていたので、妙な期待はしていなかったけれど、ついに江戸は本当に遠くなってしまったんだなあと実感。
そこで珍しく私は怒っている。何を怒っているかって、どのマスメディアを見ても、間違いなく又五郎さん知らない人が記事書いてるでしょ? 人間国宝だった?…関係ないよ。名脇役?…わかってるの? 勘三郎の相談相手だって?…どれだけ勘三郎が又五郎さんを慕っていたか知ってて書いてるの? そもそも又五郎さんの出た舞台見たことあるの?…まったく、日本のメディアときたら。
又五郎さんが舞台に現れると、その瞬間にぽんっと時代が変わったものだ。江戸時代にきっちり移った。だから又五郎さんは幕の変わった直後にすっと通行人しちゃったりしていた。これがもうすごい効き目。ぞっとしたものだった。
» 中村又五郎さん死去…歌舞伎の名脇役、人間国宝|Yahoo!ニュース
私の歌舞伎の入門書「夜想EX2 歌舞伎はともだち 三階さん」に登場する又五郎さん。歌舞伎俳優養成所での指導風景。
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私は歌舞伎を見始める時から中村又五郎さんをチェックしていた。理由は簡単。「夜想」を作っていた今野裕一さんに教えてもらっていたのだ。「歌舞伎はともだち」シリーズの取材で相当に裏の方まで詳しかった今野さんから私へのアドバイスはふたつだけ。ひとつ、又五郎さんを見なさい。もうひとつ、柝を入れる人の出入りが見えたらもう大丈夫。(「柝」というのは幕切れとか役者の登場にあわせていれる拍子木ですね。)
そんなわけでおっかけてたわけではないけれど、又五郎さんのいる舞台はよく見ていた。本当に登場した瞬間に場の空気が変わってしまう。それは江戸時代の終わりを見てきた役者さんから直々に指導を受けた人の技だったんだろうなといつも思っていた。明治から見た江戸でも、昭和から見た江戸でもなく、江戸そのものが継承されていたただ1人の人だった。
2004年の「苦労納御礼・今昔桃太郎」での登場に驚いた直後だったと思うけれど、あるパーティでいかに又五郎さんが素晴らしいかを語っていたら、又五郎さんのお孫さんとご結婚されたという男性に声をかけられ返す言葉もなかったことを思い出す。もう江戸をそのままに演じられる人はいなくなった。
ご冥福をお祈りいたします。
時々覗いている東京ミッドタウンの「The COVER NIPPON」は毎度掘り出し物というか発見がある。昨日見つけたのは山中漆器の「彰宣(しょうせん)」の「うすびきカップ」(写真の左側)。薄い。実に薄い。これだけの薄さを削り出すのは相当な技術でしょう。右側のぐい飲みも彰宣のもので、これも充分に薄いのですが、それをさらに上回る薄さ。
まだまだ日本の各地に伝統を活かしつつ新たに生まれている工芸品はあると思うのですが、もっともっと活躍してほしいものです。
» 彰宣
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