過去を見る重要さ
2008年06月16日 10:12 | コメント (0) | コメントを投稿 | トラックバック (0)
その昔、芭蕉が庵を結び、「奥の細道」の旅立ちをしたのがこの辺り。先週紹介したAmy Sylvester Katohさん、少し調べたらすぐにわかったのだけれど、加藤エイミーさんと言った方が伝わりやすいようだ。そのAmyさんがここで展示をしている。
1回目がお多福、2回目が藍染め、そして今開いている3回目がぼろ。エイミーさんはこんなものまで蒐集していた。かつて日本人がいかにぼろを捨てることなく利用していたのかがわかる。今のジーンズの工夫なんて完全に飲み込んでしまう。そしてそれはおしゃれだからではなく、必要だったからそうなったのだ。
藍染めの、穴の開いたところに藍染めの布切れが当てられ、刺し子で止められる。それが幾重にも重なっている。美しいかと単純に訊かれたら美しいとは答えられない。生活が感じられる。今のジーンズに感じるのは生活ではなくファッションだけだ。
麻布十番の「Blue and White」の加藤エイミーさんなんですね、と今回はこちらから声をかけた。はい、そうです、と手仕事の手を止めて応えてくれた。
エイミーさんは日本各地を訊ねるたびに目にした藍染めやぼろまでも買い求めるんだそうだ。
自分の持ち物に対する愛しさがなければこうはならないだろうと。
岐阜県、郡上八幡の渡辺庄吉さんに話がおよび、彼の店には今、大学を卒業した息子さんが戻って来て一緒にやっていることを話したらとても喜んでくれた。
過去を見ることはとても大事で、それをわかってくれたんですね、とエイミーさんは言った。
ボストン出身の女性にこうして私は日本を教えられている。しかも日本語と英語がぐちゃぐちゃに混ざった会話で。

