「アイアンマン」見てきました。日本での観客動員はそう大したことはないのかもしれませんが、アメリカでヒットしたのは映画を見ればよくわかります。というか、多くのアメリカ人にとって、「アメリカはこうであってほしい」と思う理想像がまさにこの映画の主人公の生き方だからです。
» 「アイアンマン」
理由1:武器を広く世界に供給している。
軍事産業が世界でもっとも盛んな国であり、外国の軍への輸出も盛んです。これをいいことだとは言わないまでも必要悪だと考えるのが普通のアメリカ人でしょう。
理由2:中東は非難すべき国ばかりだ。
個人的にはこういう描き方はどうなんだろうと首を傾げるところですが、中東は悪、というのが普通のアメリカ人の考えるところです。石油輸出ルートの確保、というのが本来の中東和平の世界的な狙いだと思うんですけど…。
理由3:自力で問題解決する才能がある。
世界的な問題を解決できるのはアメリカだけだと考えている。国連なんて出る幕じゃない。ただしそれにかかる費用は世界で分担すべきだ。
理由4:世界は力で封じ込めることができる。
核同様、力による抑止力が世界を保っている。アメリカがあるからこそこれが実現している。アイアンマンもアメリカのみが保有する。
理由5:罪悪感は持っている。だからこそ、悪と戦っている。
誰かがやらなければならないことを仕方なくやっているのがアメリカだ。
…というわけで世界のスーパーヒーロー、アメリカという映画でした。続編もすでに決まっているようで、めでたいことです。この映画が儲かるとソニーが儲かるんですけど、これではますますソニーはアメリカの会社だと思われるんでしょうね。(アメリカではかなり多くの人がソニーはアメリカの会社だと思っているそうです。トヨタは日本の会社だとわかってるんですけど。)
視覚効果は実に見事です。そういう意味ではとっても参考になります。編集もとてもよかったと思います。軍事産業のコンピューターはソニー製ではなくデルだったというのも実に見事な回避でした。


