「いきなり1080 / 30pなんて言われてもわかんないよー」という苦情のような連絡が続いてきたので、ちょっと簡単にビデオの方式の読み方と基本をご紹介します。丁寧な説明ってけっこうないんですね、驚きました。ここで言う方式はすべてデジタルで、アナログとは違いますので、ご注意を。それから話を簡単にするために一部正確さを欠いています。しかしそこは問題がない部分です。
■NTSCデジタル
まず、普通のテレビ、NTSCのデジタルです。「480 / 30i」または「640×480 / 30i」と表現されます。縦480ピクセル、横640ピクセルで構成され、1秒間に30回それぞれのピクセルに信号が送られて全体が構成されます。この1回を「フレーム」と言います。最後に出てくる「i」は「インターレース」、飛び越し走査と呼ばれるものです。1フレームはふたつのフィールドでできています。次の図のフィールドが順番に光って、全体を見せています。
![]()
NTSCアナログの場合、上下に予備の走査線が入っていて、走査線は525本ありましたが、デジタルではずれる、ということがないので、アナログ時代の有効走査線の数である480本で収まっています。
■HDデジタル
ハイビジョンと日本で呼ばれる方式のデジタル版です。かつて11月25日はハイビジョンの日なんて言われてましたが、それはアナログ時代の走査線の数、1125本から来ています。ハイビジョンの有効走査線の数は1080本。HDデジタルの走査線数はここから作られました。(公にはアメリカの提案として世界で承認されている。)
ここでもNTSC同様、インターレースです。HDデジタルは「1080i」と簡単に表現されることもありますが、正確に書くと「1920×1080 / 30i」です。もうこの文字列の意味はわかりますよね。
![]()
![]()
■さらにこの先
ところで、パソコンの画面やゲーム機の画面はテレビよりチラツキが少ない、いや感じませんよね? これはインターレースではなく、上から順番にすべての走査線が表示される「順次走査」だからです。これを英語では「プログレッシブ」と言うので「i」の替わりに「p」と書きます。例えば、HDデジタルの倍の画像になりますが、「1920×1080 / 30p」だとこうなります。
![]()
この方式の誕生にはジョージ・ルーカスが深く関わっています。そして実現したのはソニーの厚木テクノロジーセンターです。そして今私たちはこの先にいて、「1920×1080 / 60p」を出力で実現するビデオカメラがプロ用ではなく民生機で登場しています。
■ワンセグ?
逆に軽い方向への進化も起きています。いわゆるワンセグは同じ表現で言えば「320×240 / 30p」。
![]()
…ビデオカメラを買う際の参考になれば幸いです。


